最近は「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」(ジム・コリンズ (著), 山岡洋一 (翻訳)、1995年)という
ちょっと古い本を役員にオススメされて読んでます。
この内容については後日ひまがあったら書いてみたいと思いますが、今回は僕が意識している行動を書きます。
おススメされた本は3営業日以内に感想文を送る
僕が意識している行動のひとつに、
「ひとからオススメされた本は3営業日以内に読書感想文を送る」ということを実践してます。(仕事関係の人からのオススメは特に。)
高い本だと3,000円くらいするし、その人に頼まれたわけではないので
僕のことを「うわぁ…社畜だ~」とか、「そんなことをしてどんな得があるの?」とかそんな印象を持ってしまう人が
ぼちぼちいるかもしれませんね。
この行動をとってからはもう5年くらい経ちましたね。
※正確には2016年3月から。
全体会議のエピソード
新卒1年目の全社会議に参加したとき、
全く成果の上げてない子会社の社長の話(発表)を聞いた、とある営業マンの行動が素晴らしいと思い、
真似してみたのがきっかけです。
僕が入社した2015年に、勤めていた会社が子会社(A社)を立ち上げました。
大変強い思いを持った役員がいまして、現場の意見を無視して、無理矢理立ち上げた感じです。
A社は勤め先とは、全く別のことをやっていまして正直な話、当時新卒だった僕含め
全社員から「あの会社は何をやってるんだ?ヤバくね?」と思われていました。
どのくらいヤバいと思われていたかというとですね…。
A社に配属された数名の社員に対して皆が思ってたことを忌憚なく書くと
「ありゃ、島流しだよ。A社に配属命令が下ったら、辞めろってことでしょ?(笑)」という感じです。
ですので、飲み会で失言をしてしまうと
「お前、来期A社な~(笑)」という返しがトレンドになったくらいです。
そんな感じの会社です。
時は流れて1年後の2016年3月、全社会議です。
各事業部、収益・費用・利益と今後の見通しや反省点、ちょっとした小話をします。
ひと通りの事業部・子会社の発表が終わり、A社の番です。
開口一番、
「今年の収益は0円です。費用は2,000万円で、差し引いて2,000万円の赤字です。誠に申し訳ございません。」
と謝罪してました。いまでも忘れられません。
ぶっちゃけ、僕の中のSっ気が少し目覚めたような気がします。Mだと思ってたのに。
冗談は置いといて、A社の社長が舞台に立ったときのことを思うと相当きつかったと思います。
皆の反応としては、声に出てなかったものの「www」という感じでした。
つまり、こんな感じです。
A社「・・・2,000万円の赤字です。誠に申し訳ございません。」
会場「www」(ウケる、だって何もしてないもんねwww)
この一言で全てが終われば、一刻の恥で済んだのですが
持ち時間が5~10分くらいなので今後の見通しや小話をしなくてはいけません。
赤字だけなら良いとして、この1年間で収益ゼロの赤字をだしたA社の社長の話、誰が聞く耳を持ったんでしょうかね。(笑)
そして話をする本人は本当につらかったでしょうね。
新人だった僕ですら「誰がお前の話なんか聞くかよ、バーカ。」って思ってましたもん。
ちなみにA社の社長は就活時代の最終面接の人でした。(僕を雇ってくれた人)
そんな状態で話した小話で登場した本が「変えることが難しいことを変える。」(著:岩渕健輔)でした。
「日本ラグビーの常識を覆すために色々頑張ったよ~」という内容なのですが、、、、
まぁ、各事業部・子会社の発表後に開催された飲み会で酒に酔った社員から
「お前のゼロ円を変えろって話だよなぁwww」と結構バカにされてましたね。(笑)
飲み会が終わって、翌日に社長から「昨日はお疲れ様でした」的なスピーチがありました。
昨日の飲み会で営業のFさんが「A社社長の話にあった本を読み、誰よりも早く感想文を書いて提出したい。」と熱い思いを語ってくれました。
同じように思った人、この中にいたら手を挙げてください。→(し~ん)
このFさんが営業マンとして毎年当社の記録を塗り替えるような成果を上げることができるのは、
こういう風な謙虚さや相手目線に立つことを徹底してできるからだと思います。
正直な話、A社社長の話をバカにして聞いてた人、話半分で携帯をいじりながら聞いていた人、たくさんいると思います。
私(社長)もそうでしたし。(笑)
だけど、あの会場でたったひとり、Fさんだけまじめに話を聞いて、A社社長の言いたいことをより深く理解しようと努めた。
この姿勢に私(社長)の考え方や立ち振る舞いを恥じ、私も同じようにその場(飲みの場)で話に出た本をAmazonで買いました。
Fさんに負けないよう、すぐにその感想文を書いて提出しようと思います。
みなさんにこの感想文を書くことを強制はしませんが、この土日をどうやって過ごすか、よく考えてください。
以上、解散。
と、、、まぁ、反省しましたね。
常日頃から「誰が言ったかではなく、何を言ったか?」を意識していたのに全く出来てませんでしたし、
一生懸命になっている人に対して真摯に向き合っていなくて、僕自身、人間としてどうかしていたなぁと。
当時はマジで金が無かったので、会社にその本を寄付した人がいたので約1ヶ月くらい遅れて読みました。
成果を残せなかったA社社長はもういなかったので、感想文が送れませんでした。
オススメされた本は積極的に読む
それから上司・同僚との飲み、研修、畏まった場でのありがたい話などで取り上げられた本は
極力、全て読むようにして、連絡が取れるようであれば感想文を送るようにしてます。
※たまにメモを忘れます。(笑)
※研修の講師等はホームページとかに載ってるからそこから感想文を送ってます。
単に、人として素晴らしいことをしているなぁと最初は漠然と思っていたのですが
何の見返りもなく、人に紹介するくらいですから、オススメされた本を読むとその内容の端々から
「あっ、この人、この考えに影響されてるなぁ」と前提となる考え方や価値観を学ぶ良い機会になるんですよね。
なので「この人はこう言って欲しそうだなぁ」という言葉がおのずと分かってきます。
Fさんはその全社会議の後、私の上司(「相手目線」の日記で冒頭に登場した上司)になったのですが
まぁ結構厳しかったですね。怖かったし。
相手目線を徹底してる人だからこそ、僕に言って欲しいことが分かる一方で、
言って欲しくないことやそのタイミングも分かるんですよね。
僕はすぐに調子に乗る人間なので、定期的に雷が落ちてきて、よく怒られてました。(笑)
主任とバチバチやっていた頃を冷静になって考えてみると、きっと相手目線に立って仕事が出来ていなかったんだと思います。(そこは反省)
タイミングを見て話しかけるようにして、主任の考えや価値観の理解に努めてそこそこ仲良くなったのですが
一緒に仕事をするようになった最初の頃から
主任がよく読んでる本や人生を変えた出来事など、きちんと聞いておけば良かったなぁと思いました。
ちなみに僕が最も影響を受けた本は「仕事は楽しいかね?」(デイル・ドーテン (著), 野津智子 (翻訳) )です。(笑)